(1.0) 大切な想い出
会議のあとの飲み会で、ずいぶん飲んだ。気づくと、カバンがなくってた
途中、途中の意識はあるのだけど・・・・新宿で彼女と挨拶をしたことを思い出した。
彼女に電話をしたのは、これが初めて
振り返ると、困った時ばかり、彼女に電話をしているようだ。
その時も、彼女は明るく「カバン持ってたよ」って そして、2週間後・・・カバンは見つかった。
池袋のパルコの入り口前に置いてあったらしい。そもそも僕は東浦和に住んでいたのに・・なぜだ
以来、手提げカバンを見るたびに、彼女には、からかわれる。
引き寄せられる思い
その日は、彼女のプロジェクトの打ち上げの飲み会だった。
僕は、一時期手伝いをしていた関係で、呼ばれていた。
飲み会も終わり、帰り道を、僕は、一人でスタスタと歩いていた。
いまだによくわからない・・・振り返り、走って、彼女の元へ、半ば、強引に彼女を別の店へ誘った。
もっと、話がしたかった。いや、何かに、引き寄せられた。磁石みたいに
あいまいな賭け
もし、ヒルトン東京のバーが開いていたら、飲みなおそう。
タクシーに乗り、ヒルトン東京へ。 1:00を過ぎていた。
チェックインをして、振り返る。あいまいな賭け・・・そこに彼女はいた。
静かに、ゆっくりと、時間が止まったようだった。
そして、限りなく僕の耳元で、彼女の声が、聞こえた。
甘く、そして・・・
夢なのか
彼女とのそれからは、手さぐりだった。
目があっても、どうしていいのか。
あまりにも、同僚としての時間が長くて
あの日はなんだったのか・・・
でも、彼女の瞳に映っていたのは
唇に残る感触は、まだ柔らかく、リフレインされる。何度も・・・
初めてのプレゼント
腕時計にした。彼女と同じ時間を刻めれば・・・と
彼女は一緒だった間、必ずしてくれていた。
オメガ・シーマスタ
今は、別の時計が彼女を飾っている。
同じ一秒は二度とない。 もう二度と、同じ時は、刻めないのだろうか・・・
いや、一度でも同じ時が刻めたことに感謝しよう。
はじめての待ち合わせ
通りの向かいに彼女をみた。
遅れた僕をみて、更に不機嫌に
その時の僕は、よくわからず・・ごめんね。
彼女の不機嫌な表情は、その場限りの強がりだって・・・
別れてから、教えてくれた。今も、そんな彼女が愛おしい。
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